BLACK SMOKER RECORDS

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HIDENKA x FUMITAKE TAMURA (BUN) - MUDDY WATER

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BLACK SMOKER RECORDS所属にし、多面的な活動を展開するHIDENKA、そして独創的かつフリーフォームなビーツの在り方において近年さらなる探求を深めているFUMITAKE TAMURA (BUN)によるキラーコラボレーションアルバム。マスタリングはFlying lotusのすべてのアルバムのマスタリングを手掛けたDADDY KEV!!!!! 1/15発売。


動画 
rat&Aliboo 5
https://www.youtube.com/watch?v=6kElQLqLhmI

Pistol
http://youtu.be/VhYoB2n7WEw

サンプルを重ね合わせたレイヤーの表面にうっすらと浮かび上がるサーフェス・ノイズにさえ音楽的な表情を与えてしまう FUMITAKE TAMURA (Bun) の音響彫刻は2012年の「Bird」、そして2013年の「Minimalism」といったソロ・リリース群を経てひときわ研ぎ澄まされたものとしてあらゆるサウンドの局面で表出している。そして、そこへ忍び込むHIDENKAによる選び抜かれた言葉の群れとその質量は、旧来的なヒップホップにおける「フロウ」という表現では到底追いつかないほどの生々しい脈動を潜ませていて、作品全体に異形の叙事詩性をあぶり出していく。藝術というものが直感と知性がせめぎあう狭間からこぼれ落ちる不可算かつ不定形の現象だと仮定するならば、FUMITAKE TAMURA (Bun)とHIDENKAという2人の濃密なスタジオ・ワークによって産み落とされたこのアルバムは、まさしくpiece of artと呼ぶべきものだ。                 
Text : Kohei Terazono

◆HIDENKA
BLACK SMOKER RECORDS所属、ヒップホップを出発点に音楽活動をスタートしたMC/プロデューサー。KILLER-BONGが太鼓判を押すその才能は間違いなく確固たる唯一無二の世界観を魅せつけている。別名義のソロプロジェクト「天国プランワールド(TENGOKUPLANWORLD)」、GOUKIとのラップグループ「DOOBEEIS」、最近では国内のインストゥルメンタル・ビートミュージックに焦点を当てた「Lazy Woman Music」への楽曲提供など様々な名義やスタイルで作品をリリースし続けている。

◆FUMITAKE TAMURA (BUN)

その音楽性で世界中から高いリスペクトを集め、国内外のレーベルから挑戦的な作品のリリースを続けている国内屈指のアーティスト。音の隙間に浮かび上がるノイズにさえ音楽的な表情を与えてしまう音の構築は、2012年の「Bird」、そして2013年の「Minimalism」といったソロ・リリースを経てひときわ研ぎ澄まされ、音響の彫刻として目の前に立ち上がる。クリエイティビティーを高く掲げた自身のレーベル "TAMURA" からの実験的な作品だけでなく、ヘヴィーなビートを抱えてL.Aの伝説的パーティー Low End Theoryへの出演を果たしている。Web : www.fumitaketamura.com

Track List

1.Rat

2.Aliboo

3.Otentosama pt.1

4.Cargo

5.BurstyBoy

6.PlayBoy

7.Pistol

8.SoulFire

9.AngelBird

10.Munenonakano Core

11.We will neva alone

12.LaidBack

13.Bboy

14.Otentosama pt.2


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コラボレーションとは本来、よくあるムラ内での低レベルな褒め合いではなく、『MUDDY WATERS』で聴かれるような、研ぎ澄まされた創造性のぶつかり合いのことを指したはずだ。“型”を熟知する者同士だからこそたどり着けた、ヒップホップの新しいフォーミュラ。(AZZURRO)

すごい声を持っていた。すごい考えを持っていた。それは16年前から変わらない。すごい音と出会った。その土壌に、水のように肥やしのように染み込んで。すごい実がなった、そして花が咲いた。小さく力強く曲がってて真っ直ぐな変な色の綺麗な花。そんな作品です!(DARTHREIDER)

「この二人のコラボ作が出るとの知らせを受けた時、完成した音を想像するだけでワクワクしました。昔から自分の道を信じて突き進んでいる二人の活動には常に刺激を受けてきたので。BUN君の凄さはその緻密な作り込み。頭の中にある音をこれだけ表現出来たら良いな、と素直に思う。HIDENKA君の相変わらず色気のある声と詩。自分にもこれだけのカリスマ性があったらと思う。そんな二人の作品に心配は無用。予想を遥かに超えて宇宙でした。一音に対する拘り、一曲への取り組み、アルバム全体の完成度、流れ、間違いないです。例え実は何も考えずにパッと作り上げたアルバムであったとしても、幾多の時間をかけて作られたアルバムであったとしてもそれは自分には関係ない。この質感、この流れ、この感覚で完成してるアルバムだから良かったんだと思う。本当は全曲思ってること書きたいけど、1曲選ぶとしたらSoulfireの音の質感や処理が大好きです。影響受けすぎない様に気を付けないとな…是非聴いてみて欲しいアルバムです。2014始まって間もないのに、本当に良いの聴けて最高です。
 ( Mitsu the beats)

HIDENKAから音源が送られてきてから、何回聞いたか分からないぐらい聴き続けている。泥水(Muddy Water)の奥底にまでズーンと沈み込んでいくような気分になる曲もあるけれど、その底を蹴り破ってみたら釈迦の手の平の上に躍り出た、そんな救いみたいなものがある。泥水の冷たさと手の平の温もり。笑い声と溜め息。光と闇。HIDENKAとFumitake Tamura(BUN)は、それらが重なり合う場所に生まれる複雑なグラデーションを(最高にイカした言葉とビートによって!)描き出そうとしているのかもしれない。なんかね、リー・ペリーのブラック・アーク時代の傑作を思い出す瞬間もあるんだよ。
大石始(ライター/エディター)

価格:2,200円
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